ギターを買ったものの「どうやって持ったらいいかわからない」「なんとなく弾きづらい」などと、感じていませんか?
ギター初心者向けのレッスンでも、意外とギターの持ち方・構え方を丁寧に説明している人はいません。しかし、持ち方・構え方は、今後ギターで何を練習するにしても土台となる、超基本的な要素です。
持ち方・構え方が悪いと、ギターが弾きづらく、上達が遅くなったりギターを弾くのが嫌になったりしてしまいます。
本記事では、ギターの持ち方・構え方を簡単な3ステップで解説します。さらに、上手い人は自然とやっているけど、意外と誰も解説していない、「ギターを弾きやすくする魔法のポイント」も紹介。
ギター初心者には必ず見てほしい内容になっているので、ぜい最後までご覧ください。
ギターの持ち方・構え方を3ステップで解説
ギターの持ち方・構え方は、以下の3ステップです。
- ギターを持って適当な高さの椅子に座る
- ギターの下側のくぼみを右足にのせる
- ギターのヘッド側(左手側)を少し上げ、奥に出す
右利き向けに解説しているので、左利きの方は左右を反対にして読んでください。また、本記事では椅子での座り姿勢を解説しています。
あぐらや立ち姿勢での持ち方・構え方は、別記事で解説する予定なので、少々お待ちください。
それでは、1ステップずつ丁寧に解説します。
1. ギターをもって適当な高さの椅子に座る
まずは、ギターをもって適当な高さの椅子に座りましょう。椅子の高さは、足の裏までしっかり地面に着く程度がおすすめです。
また、手すりのない椅子を選びましょう。手すりがあると腕が手すりに当たって、弾くときに邪魔になります。
2. ギターの下側のくぼみを右足にのせる
次に、ギターの下側のくぼみを右足にのせます。右足の付け根辺りにのせると、安定して弾きやすいです。
前(膝)側に置くと、ギターと体が離れすぎて弾きにくくなったり、ギターが寝てしまったりするので、注意してください。
ギターを足の上にのせたら軽く傾けて、ギターを体に密着させましょう。
3. ギターのヘッド側(左手側)を少し上げ、奥に出す
最後にギターのヘッド側(左手側)を少し上げて、奥に出しましょう。
ヘッド側を上げることで左手の指が自由に動かしやすくなります。
また、奥に出すことで右の脇がしまり、右手を動かしやすくなります。ただし、奥に出しすぎると左手が動かしにくくなってしまうので、少しだけにしておきましょう。
ギターが弾きやすくなる魔法の持ち方・構え方
ギターを弾きやすくする、とても大切なポイントが一つあります。
それは「ギターをのせている足(右利きなら右足)を少し上げる」です。ギターをのせている足をあげることで、体がギターに近づき、腕が動かしやすくなります。
この「足をあげる」というポイントは、ギターが上手い人なら自然とやっているのですが、みんな無意識にやっているので、意外と初心者向けのレッスンなどでは説明されてないんですよね。
足を上げる一番良い方法は、ギター用の足台など、何か足をのせられるものを使うことです。
足をのせられるものがない場合は、かかとを上げれば、器具などは使わなくても弾きやすい姿勢が作れます。実際にプロが座って演奏している様子を見ると、このような姿勢になっていることが確認できます。
さらに詳しい足台を使うメリットや、おすすめの足台については以下の記事をご覧ください。
ギターの持ち方・構え方「3つの注意点」
ギターの持ち方・構え方が悪いと、弾きにくくなり、変な癖がついたり上達スピードが落ちたりしてしまいます。
具体的には、以下の3つのような状態になっていないかを確認しましょう。
- 体とギターが離れてる
- ギターが寝ている
- ギターが間違った角度に傾いている
それぞれ詳しく解説します。
体とギターが離れてる
体とギターが離れていると、腕が動かしづらくなります。また、ギターの安定感も悪くなり、かなり弾きにくくなってしまうので注意してください。
本記事で解説した手順でギターを持てば、自然と弾きやすい姿勢になりますが、初心者の方は練習しているうちに姿勢が崩れやすいので、こまめに確認するようにしましょう。
ギターが寝ている
ギターが寝てしまうのも、悪い構え方の特徴です。ギターが寝てしまうと左手が動かしづらくなったり、ギターがずれやすくなったりします。
ギターが寝てしまう原因は、ギターをのせている足がしっかり上がっていないからです。普通に椅子に座った状態だと、足のつけねから膝に向かって角度が下がっているので、ギターがずり落ちて寝てしまいやすくなります。
先に解説したように、足台を使ったりかかとを上げたりして、ギターが安定する角度を作りましょう。
ギターの角度が悪い
ギターはヘッド側(左手側)が少し上がり、奥に出ているのが弾きやすい姿勢です。
ヘッド側が下がっていると左手が動かしにくくなります。また、ギターが体と完全に平行になっていたり、手前に引きすぎたりしていると右手が動かしにくくなります。
アコギの持ち方・構え方のコツ
アコギはエレキに比べて、大きく分厚いこともあり、右手が前に出しにくいです。そのためアコギを持つときは少しギターに覆いかぶさるように、体を前のめりに出しましょう。
ポイントは、右手を振ったときに一番上の弦から一番下の弦までしっかりピックが当たるかです。
また、右手を弾きやすくするために、ギターを寝かせて(上を向くように角度をつける)持つ人がいますが、こうすると今度は左手が動かしにくくなってしまいます。
なのでギターを寝かせるのではなく、体をギターに乗り出す形で右手を前に出しましょう。
正しいギターの持ち方・構え方はギターを弾きやすくする!
本記事では、ギターの持ち方・構え方を解説しました。
ギターを正しく構える手順は、以下の3ステップです。
- ギターを持って適当な高さの椅子に座る
- ギターの下側のくぼみを右足にのせる
- ギターのヘッド側(左手側)を少し上げ、奥に出す
さらに、足台などを使って、ギターをのせている足を少し上げると、より弾きやすくなります。
ギターを正しく持てていないと、ギターが弾きづらくなり、上達しにくくなったり変な癖がついたり、体に負担がかかって練習が楽しくなくなったりします。
本記事を参考に、今のうちに正しい姿勢を体で覚えましょう。