「ギターのピックってどうやってもったらいいの?」「弾いてるうちにだんだんずれてしまう・・・」といった悩みを抱えていませんか?
確かにピックの持ち方は人によって微妙に異なり、動画などを見ながら真似してみても「これで合ってるのかな?」と不安になることも多いと思います。
そこで本記事では、私が数多くのギター初心者にレッスンをしてきた経験をもとに、できるだけわかりやすく、誰でも再現できる方法で、ピックの正しい握り方を解説します。
ピックがずれてしまう原因や、その対処法についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ギターピックの持ち方3ステップ
本記事では右利き向けに、ピックの持ち方を解説します。左利きの人は、左手でピックを持ってください。
ギターのピックは、以下の3ステップで持ちましょう。
- 右手(ピックを持つ方の手)を銃を持つような形にする
- 人差し指の上にピックをのせる
- 親指でピックを挟む
1ステップずつ詳しく解説します。
1. 右手を銃を持つような形にする
まずは、右手(ピックを持つ方の手)を、銃を持つような形にします。大事なのは人差し指をしっかりと曲げることです。
中指、薬指、小指の三本は曲げても伸ばしてもどちらでも良いですが、できるだけリラックスするようにしましょう。
2. 人差し指の上にピックをのせる
次に、右手人差し指の上にピックをのせてください。このときピックの先端が人差し指の先と90度程度になるようにします。
3. 親指でピックを挟む
ピックの上に親指をのせ、人差し指と親指で挟むように持ちます。
ポイントは、力の入れ具合です。
挟む力が弱すぎると簡単にピックが落ちてしまいますが、反対に強く握りすぎると弦に当たった時にピックが弾かれてしまい、弾きにくくなります。
目安は親指の爪の先が、軽く白くなる程度です。
ギターピックがずれる原因と対処法
実際にギターを弾いていると、ピックがずれてしまうことがあります。
ピックがずれてしまう原因は、だいたい次の2つのどちらかです。
- 力が十分に入っていない
- 浅く持ちすぎている
それぞれ詳しく解説します。
力が十分に入っていない
ピックを挟む力が弱すぎると、弦に当たった時の衝撃で簡単にずれてしまいます。しっかりと親指に力を入れ、ピックがずれないようにしましょう。
とはいえ、力を入れすぎても弦に当たった時の抵抗が強くなって弾きにくいので、練習しながらちょうど良いポイントを探ってください。
目安は親指の爪の先が軽く白くなる程度です。
浅く持ちすぎている
ピックを浅く持ちすぎていることも、ピックがずれやすくなる原因の1つです。
だいたいピックの半分程度が隠れるくらいを目安に、ピックを持ちましょう。
ギター初心者はピックがずれても落ちてもOK
私個人としては、ギター初心者はピックがずれたり落としたりしても、OKだと思っています。なぜならピックを持つ感覚は、かなり人によって違い、段々と慣れていくしかないからです。
ピックを持つときの力の入れ具合や、どれくらい深く持つかは、使っているピックやその人の手の大きさによって違います。
本記事ではできるだけわかりやすく、多くの人に当てはまるよう持ち方を解説しましたが、その通りに持ってもしっくり来ない人もいると思います。
そのため最初のうちはピックがずれたり落としてしまったりすることを恐れず、何度も持ち直し、調整しながら自分なりにしっくりくる感覚を探ることが大切です。
自転車を練習するときに、こけないようにずっと補助輪をつけているより、何度もこけながら体で乗り方を覚えた方が早いのと同じように、ピックの持ち方も何度も失敗しながら体で覚えましょう。
ギターピックの持ち方は実は様々
本記事では、もっとも基本的なピックの持ち方について解説しました。
しかし、実はピックの持ち方は人によって異なります。
世界トップレベルで活躍するようなギタリストでも、親指と人差し指、中指の三本で持ったり、親指と中指でもったりする人もいます。
そのため、ギターが上達するにつれて自分なりに「こっちのほうが持ちやすいかも」という方法が見つかれば、持ち方を変えても構いません。
とはいえ、初心者のうちはどの持ち方をしてもなかなかしっくりこないと思うので、最初は本記事で紹介した基本の持ち方に慣れることをおすすめします。
ギターピックの正しい持ち方、ずれるときの対処法まとめ
本記事では、ギターピックの正しい持ち方や、ずれる原因と対処法などについて解説しました。
最後にもう一度ピックを持つ手順をおさらいしておきましょう。
- 右手(ピックを持つ方の手)を銃を持つような形にする
- 人差し指の上にピックをのせる
- 親指でピックを挟む
また、ピックがずれてしまうときは「力が十分に入っていない」か「ピックを浅く持ちすぎている」ことがほとんどです。
本記事で解説した内容をもとに、繰り返し練習して、正しいピックの持ち方を覚えましょう。