ギターを買って、まず直面する悩みが「チューニング」ではないでしょうか。
「チューニングって何？」「意味は知ってるけどどうやるの？」「どれくらいの頻度でするの？」など、さまざまな疑問が浮かぶでしょう。
ギターのチューニングとは、弦の音程を正しく調整する作業です。これを怠ると、どれだけ練習しても正しい音が出ず、上達できません。
本記事では、ギター初心者に向けてギターチューニングのやり方を、わかりやすく解説します。基本的なやり方から、初心者に役立つコツ、悩み・疑問への回答も詳しく紹介。
この記事を読むことで、正しいチューニング方法が理解でき、ギター練習がスタートできます。ぜひ最後まで読んで、ギターライフの第一歩を踏み出しましょう。
ギターのチューニングとは？
ギターのチューニングとは、弦の音程を適切な高さに合わせる作業を指します。ギターには6本の弦があり、それぞれ決まった音程に合わせなければいけません。正しいチューニングを行うことで、楽器本来の美しい音色を引き出すことができます。
チューニングを正確に行わないと、譜面通り正しく弾いても、間違った音が出てしまいます。また、チューニングが合わない状態で弾いていると、耳が間違った音を覚えてしまい、上達の妨げになります。
初心者向けギターチューニングのやり方・仕方を超丁寧に解説
チューニングの準備
ギターのチューニングをスムーズに行うためには、いくつかの準備と適切な道具が必要です。以下に基本的な準備内容をまとめました。
- チューナー：チューニングするための機械。クリップタイプ、ケーブルをつなぐタイプ、音をマイクで拾うタイプなどさまざまなものがあります。おすすめはクリップタイプです。
- 静かな環境：音をマイクで拾うタイプのチューナーを使用する場合、周りが騒がしいとギターの音に反応してくれません
クリップタイプのチューナーの場合、楽器の振動に反応するので、静かな環境でなくても問題ありません。また、ケーブルを繋いだりする必要もなく、ギターにつけっぱなしにしておけるので楽です。
価格も安いので、これからチューナーを買う方は、クリップチューナーにしておきましょう。
チューニングのやり方・仕方
基本的なチューニングのやり方は、以下のとおりです。
- ピックで6弦（一番上の太い弦）を鳴らします
- チューナーの表示を見てEの音になるまでペグを回します
- 同様の手順で他の弦も各弦の基準音に合わせていきます（各弦の基準音はこのあと解説します）
各弦の基準音は以下のとおりです。
- 6弦（一番上の太い弦）：E
- 5弦：A
- 4弦：D
- 3弦：G
- 2弦：B
- 1弦（一番下の細い弦）：E
エレキ・アコギのチューニングのやり方、仕方の違い
エレキもアコギも、チューニングのやり方は、同じです。音を鳴らしてチューナーの表示を見ながら、ペグを回します。
ただし、エレキはシールド（ケーブル）が差せるので、シールドを使ってギターとチューナーをつなぐことがあります。
チューナーにシールド用の穴がある場合は、ギターとチューナーを、シールドで繋いでからチューニングを行いましょう。
ギター初心者でも安心！チューニングのコツ
チューニングをするときのコツは、ペグを少しずつ回すことです。ペグを一気に回すと音が急に変わってしまい、正しい音程を見つけにくくなります。
また、ペグは締める（音程が上がっていく）方向に回したほうが、チューニングが安定しやすいです。すでに目標とする音よりも高くなっている場合は、一度軽く緩めてから、再度締める方向に回してチューニングしましょう。
ギターチューニングでよくあるミス・悩み・疑問に回答
ここからは、ギターチューニングでよくあるミスや悩み、疑問に回答します。
合ってるはずなのにズレて聞こえる
しっかりとチューニングをし、音が合ってるはずなのに、実際に弾いてみるとズレて聞こえる。この場合、以下のような理由が考えられます。
- 目標にしてる音が間違ってる：各弦の基準音をもう一度確認しましょう
- チューナーが半音下げなどに設定されてる：チューニングには何種類かあり、半音下げチューニング（全ての弦の音を普通のチューニングより半音ずつ下げる）などがあります。チューナーがそのような設定になってないか確認しましょう
- 一オクターブズレてる：同じ音でも1オクターブズレている可能性があります。（例えば、同じEでも高いEと低いEがあります）
- 他の弦をチューニングしてる間に、すでにチューニングを終えた弦がズレている：一度チューニングをしても、他の弦をチューニングしてる間にまたズレてしまうことがあります。これはペグがなにかにぶつかって回ってしまった場合や、弦が新しくてチューニングが安定しにくい場合によくあります。もう一度最初からチューニングを確認しましょう。
- アルファベットは合ってるけどキッチリメモリに合ってない：チューナーで基準音が表示されていても、メモリが真ん中になっていないとチューニングは合いません
チューナーが反応しない
チューナーが反応しないことも、少なくありません。
クリップチューナーを使用しているなら、取り付け位置を変えたり、強めに弾いたりしてみましょう。
音に反応するタイプのチューナーなら、ギター以外の音に反応してしまっている可能性があります。静かな場所に移動し、もう一度チューニングしてみましょう。
新しい弦でチューニングが安定しない
新しい弦は、どうしてもチューニングが安定しません。新しい弦は、ゴムのように伸びるので、伸び切ってしまうまでは簡単にチューニングが狂います。
弾いているうちに少しずつ伸び切っていき、すぐに安定するようになるので、それまでは何度もチューニングを繰り返しましょう。できるだけ早く安定させたい場合は手で軽く弦を引っ張る方法もあります。
引っ張りすぎて弦が切れないよう、軽く引っ張ってはチューニングする、という流れを何回か繰り返してみてください。
チューニングはどれくらいの頻度でするの？
チューニングは、ギターを弾き始める前には必ず一度行いましょう。ギターは、実はかなりチューニングがずれやすい楽器です。
ケースにしまったり、壁にぶつかったりすると、簡単にチューニングは狂います。また、ぶつけたりしなくても、弾いているうちに少しずつチューニングは狂います。
最初はめんどくさく感じるかもしれませんが、慣れれば1分もかからずチューニングできるようになるので、毎回ギターを手にしたらチューニングするよう癖づけましょう。
必ずしないといけないの？
チューニングは必ずしなければいけません。
チューニングがズレていると、せっかく正しく弾いていても、絶対に間違った音が出ます。料理を作るときに、どれだけ忠実にレシピ通り作っても、そもそもレシピが間違っていたら作りたい料理にはなりませんよね。
また、チューニングがズレたままギターを弾いていると、間違った音を覚えてしまい、上達の妨げになる恐れがあります。
ギター初心者はチューニングのやり方・仕方を必ず覚えよう！
本記事では、ギターチューニングのやり方や、チューニングの重要性、その他さまざまな疑問について解説しました。
ギターのチューニングは、正しい音を出すには欠かせない作業です。チューニングをしていないと、どれだけ正しく弾いても間違った音が出てしまいます。上達の妨げにもなるので、必ずギターを持ったら毎回チューニングするようにしましょう。
チューナーはクリップタイプのものが、おすすめです。
周りの音に影響されず、小型で接続の手間などもありません。価格も安いので、一つ持っておくのがおすすめです。
以下におすすめのクリップチューナーを貼っておくので、参考にしてください。
