ギターを買ったその日からできる!まずするべき「3つの練習」

ギターを買ったものの「何を練習したら良いかわからない・・・」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

確かにギターを始めたばかりだと、右も左もわからず困ってしまいますよね。実際、私もギターを始めたばかりのころは苦労しました。

そこで本記事では、ギター講師でもある私が「ギターを買ったら最初にするべき練習3選」を紹介します。どれも簡単でありながら、今後ギターを弾いていくうえでとても役に立つ練習ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。

ギターを買ったら最初にするべき「3つの練習」

ギターを買ったら最初にするべき 3つの練習は、以下の通りです。

  1. 構え方を覚える
  2. ピックの握り方を覚える
  3. ストロークの練習

3つの練習の共通点は「ギターを弾く土台となる」ことです。上記の3つの練習でしっかりと基礎を作っておけば、他の練習もスムーズに進むので、ぜひがんばりましょう。

1. 構え方を覚える

まずは何よりも「ギターの構え方」を覚えましょう。ギターを正しく持てていないと弾きづらくなったり、体に負担がかかって腰が痛くなったりします。

ギターを練習するときは基本的に座って行うので、以下の手順で、座り姿勢でのギターの構え方を覚えましょう。

  1. ギターを持って適当な高さの椅子に座る
  2. ギターの下側のくぼみを右足にのせる
  3. ギターのヘッド側(左手側)を少し上げ、奥に出す

基本姿勢はこれで完成ですが、さらにギターを弾きやすくするコツがあります。

それは「ギターを載せている足(右足)のかかとを上げること」です。ギターと体が離れていると、腕を自由に動かしにくくなり、ギターが弾きづらくなります。ギターを載せている足を上げることで、ギターが体に近づき、弾きやすくなります。

これ、ギターを弾ける人は自然とやってるので、わざわざ説明してる人が少ないように思いますが、実はめちゃくちゃ大事なポイントです。

足を上げるのがつらい場合は、椅子に足をかけたり、何か足を載せられるものを足元に置くのも良い方法です。足を載せるためのギター専用の足台もあります。

足台を使う理由やおすすめの足台については、こちらの記事をご覧ください。

2. ピックの握り方を覚える

ギターの構え方を覚えたら、次にピックの握り方を覚えましょう!

ピックとは、ギターを弾くための道具です。ピックを使わずに指で直接弾く方法もありますが、基本的にはピックは必須なので、握り方を覚えましょう。

以下の手順で、一度ピックを握ってみてください。

  1. 右手を銃を握るような形にします
  2. ピックを人差し指と直角になるように置き、その上に親指を載せます
  3. 軽く力を入れてピックが動かないようにします

ポイントは力の入れ具合です。実際にギターを弾きながら体で覚えていくしかないのですが、目安は力を入れて、親指の爪が軽く白くなる程度です。

ピックを握るときのさらに詳しいポイントなどは、以下の記事を参考にしてください。

3. ストローク(右手の動かし方)の練習

3つ目の練習は、右手の動きの練習です。

ギターは左手で弦を押さえ、右手で弦を弾くことで音が鳴ります。左手にはいろいろな押さえ方があったり、少し力が必要だったりするので、まずは右手の動きだけ練習しましょう。

以下の手順で右手を振ってみましょう。

  1. 左手でギターを支えます。この時左手の指は開いて、弦に触らないようにしましょう
  2. 右手を上から下へ振り下ろし、弦に当てます

慣れてきたら右手を振り下ろしたあと、上に振り上げるときにもピックを弦に当ててみましょう。

下から上に振り下ろして弾くことを「ダウンストローク」といい、下から上に振り上げて弾くことを「アップストローク」といいます。

また、最初はピックではなく手が弦に当たってしまったり、ピックがずれてしまったりすると思います。その時は焦らずピックを持ち直し、ゆっくり腕を振ってみましょう。何回も繰り返しているとピックをどれくらい弦に当てたら良いのかや、ピックを握る力の具合がわかってきます。

3つの練習を全て1日でやる必要はない

3つの練習を紹介しましたが、これらの練習を全てギターを買った1日目でやらなければいけないわけではありません。

あくまで「1日目からできる簡単な3種類の練習」というだけです。そのため、まずはギターの構え方、次の日はピックの握り方、のように数日に分けて自分のペースで取り組んでください。

また、一つの練習が完璧にできなければ他の練習をしてはいけない、ということもありません。これは今後の練習全てに言えることですが、何かが「完璧にできるようになる」ということはかなり時間がかかるので、いろいろな練習を、少しずつ並行して取り組んでいきましょう。

ギター初心者の上達を邪魔する2つの注意点

ここからは、ギター初心者がついつい陥ってしまう「上達を邪魔する注意点」について、解説します。

練習しているうちについついフォームが崩れてしまう

ギターを弾き始めて間もないころは、ギターを弾く姿勢を体が覚えておらず、練習に熱中しているうちについついフォームが崩れやすくなってしまいます。

よくあるのがギターを載せている足が下がってギターが体から離れたり、ずり落ちてギターが寝てしまったりすることです。このような形になると、ギターがとても弾きづらくなります。

なんとなく弾きにくい、腕が動かしにくいなどを感じたら、一度フォームを確認しましょう。

練習に飽きてしまう

ギターを始めたばかりの頃は、弾き方を覚えたりコードを覚えたりといった練習が中心となるため、飽きてしまう人もいます。

もし、この段階で練習に飽きてきてしまったら、次の2つのことをしてみてください。

  1. ギターを持ちながら弾いてみたい曲や憧れのアーティストの曲を聴いたり、動画を見たりする
  2. 小さな成長に目を向ける(できれば日記やメモアプリなどで記録する)

1. ギターを持ちながら弾いてみたい曲や憧れのアーティストの曲を聴いたり、動画を見たりする

実際にギターを持ちながら曲を聴いたり動画を見たりすると、何もせず曲を聴いた時とは感じ方が変わります。自分もその曲を演奏しているような感覚が生まれたり、「いつかこの曲を弾けるようになりたい」という感情が出てくるでしょう。

こうした感覚は、練習のモチベーションを高めるのに非常に効果的です。僕も実際に曲を練習していてやる気がでないときは、練習している曲を流しながらなんとなく弾いてるフリをしたり、その曲を弾けるようになってライブで演奏している姿を妄想したりして、モチベーションを上げます。笑

2. 小さな成長に目を向ける

「小さな成長に目を向ける」ことも、やる気をだすのにとても効果的です。「最初はギターの持ち方もわからなかったけど、今ではピックを使って音が出せるようになった」「コードを1つ弾けるようになった」「ピックがずれずに弾けるようになった」など、どんなことでも構いません。

練習時間を記録するのも良い方法です。僕はよく、何かを練習しているときや勉強しているときは、Googleカレンダーに「その日の練習時間」と「これまでの通算練習時間」を記録します。貯金の残高が増えていくと嬉しくなるように、練習時間が積み重なっていくのが目に見えるとやる気が出るので、ぜひ試してみてください。

ギターは買ったその日から楽しめる!

本記事では、ギターを買ったらするべき、以下の3つの練習を解説しました。

  1. 構え方を覚える
  2. ピックの握り方を覚える
  3. ストロークの練習

特に構え方は、今後ギターを弾くうえで何をするにしても関係してくるので、ぜひ今のうちに体で覚えておきましょう。ポイントは「ギターを載せている足のかかとを上げる」ことです。

最初のうちはギターを持ってテレビを見てるだけでも練習になるので、気楽に取り組んでください。

ギターを持ちながら憧れのアーティストのライブを見て、適当に右手や左手を動かすのも立派な練習です。

何よりも楽しんでギターを弾くことを忘れないようにしてください。

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