レガートと同じく、Tom Quayleの代表的なテクニックが「ハイブリッドピッキング」ですよね。
今回はTom Quayle自身が解説する動画をもとに、ハイブリッドピッキングのコツ、練習方法をまとめました。
具体的な練習フレーズのTAB譜も作ったので、お使いください。
- ハイブリッドピッキングとは
- ハイブリッドピッキングでの右手の動かし方
- Tom Quayleが教えるフュージョンらしいハイブリッドピッキングのコツ
- 練習フレーズ2つ
ハイブリッドピッキングとは?
ハイブリッドピッキングとは、ピックと中指で弾く奏法です。
ピックと、薬指又は小指でもいいのですが、ほとんどの人が中指を使います。
ハイブリッドピッキングはどんなときに使う?
弦飛びのフレーズや、アップピッキングの代わりに使います。
ハイブリッドピッキングではありませんが、Tom Quayleはピックを使わずに中指だけで弦移動をすることもあります。
上昇フレーズのときが多いですね。
この動画の0:52〜などです。
ハイブリッドピッキングでの右手の動かし方
二つ意識すべきことを解説していきます。
- 第二関節から指先の動きで弾く
- 手をできるだけ弦から離さない
第二関節から指先の動きで弾く
この動画でTom Quayleは、「第一関節を動かす。第二関節はできるだけ動かさない。」と言っています。
しかしやってみるとわかりますが、第一関節だけ動かすのは不可能です。
正しくは、「第二関節を動かす。指の付け根から第二関節までを動かさない。」だと思います。
もっとわかりやすくいうと、「できるだけ手は動かさず、第二関節から指先までの動きで弾く。」です。
手をできるだけ弦から離さない
弦から手が「離れる・戻る」の動作が入ると、無駄なエネルギーを使います。
これでは速いフレーズは間に合いません。
弦は指先の動きで弾き、手はできるだけ動かないように固定しましょう。
Tom Quayleが教えるフュージョンらしいハイブリッドピッキングのコツ
ハイブリッドピッキングをフュージョンらしくするコツは、中指を強く引っ掛けないことです。
元々ハイブリッドピッキングは、カントリーミュージックで多く使われてきました。
カントリーで使うハイブリッドピッキングの場合は中指を強く引っ掛けて、アタック感を出します。
しかしフュージョンでは、ピックと指弾きの音量を揃えることが重要になります。
Tom Quayleのようにレガートと組み合わせて弾く場合は、なおさら音量を揃えることが重要です。
そうじゃないと指で弾いたところだけが目立ち、滑らかに聞こえなくなってしまいます。
ハイブリッドピッキングの練習フレーズ2つ
Tom Quayleが紹介している、ハイブリッドピッキングの練習フレーズを2つ紹介します。
TAB譜も作成しましたので、お使いください。
練習フレーズ1
1つ目は、とてつもなくシンプルなフレーズです。
左手は使いませんので、その分右手の動きに集中しましょう。
- 第二関節から指先までの動きで弾く
- 手をできだけ弦から離さない
- 中指を強く引っ掛けすぎない
でしたね。
練習フレーズ2
複雑な動きではありませんが、プリングが入っています。
今後レガートと合わせて使うために、次の3つの音量が揃うように意識してみてください。
- 右手のピックを使ったピッキング
- 右手の指を使ったピッキング
- 左手のプリング
最初はピッキングが大きく、プリングが小さくなると思います。
ゆっくり音量を調節しながら、練習してみてください。
ハイブリッドピッキングでテクニカルなギタリストに
ハイブリッドピッキングはオルタネイトピッキングに比べ、弦移動がしやすいです。
弦飛びも簡単にできるので、Greg Howeのようなフレーズも弾きやすくなります。
また指先で弾く分、強く引っ掛けなければアタック感が出にくいのでレガートとの相性もいいです。
ぜひ練習して、Tom Quayleのようなテクニカルな演奏を身につけましょう。