意外と知られてない?アレン・ハインズのダブルピッキング「風」奏法

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アレン・ハインズがよく使うこの奏法を知ってますか?

この動画の1:05あたりです。

同じ音を何度も続けて弾いてますよね。
同じ音を2回連続で弾く奏法を、「ダブルピッキング」と言いますがこれは少し違います。

この奏法が最近のモダンギタリスト、特にレガートを多用するようなスタイルのギタリストによく使われているんです。

まだあまりポピュラーじゃないテクニックなので、今のうちに習得しておくと強い武器になりますよ。

  • アレン・ハインズのダブルピッキング風奏法のやり方
  • ダブルピッキング風奏法が、独特な響きを持つ理由
  • ダブルピッキング風奏法のポイント
  • ダブルピッキング風奏法を使うギタリスト

記事内ではダブルピッキング奏法と区別するために「ダブルピッキング風奏法」と呼びます。
ちゃんとした名前を知っている方いたら、ぜひ教えてください。

アレン・ハインズのダブルピッキング風奏法:やり方

この奏法は簡単にいうと、違う弦で同じ音を交互に鳴らしています

こちらの動画で、ゆっくりアレンが実演しているので見てみましょう。

再生すると実演箇所まで飛びます。

動画の内容は特定のモチーフをスケールに合わせてずらす、というものです。
そのモチーフ例として、ダブルピッキング風奏法が使われています。

ダブルピッキング風奏法はギター独特の響きが出せる

音を重ねるだけなら、ダブルピッキングでいいんじゃないかと思いますよね。

しかし、「ダブルピッキング風」奏法にはダブルピッキングには出せないニュアンスがあります。

それは、ギター特有の弦による音の違いです。

ギターは同じ音でも、弦が違えばニュアンスが変わりますよね。
太さや巻弦とプレーン弦の質感、微妙なチューニングの差があるからです。

実際にギターを持って確かめてみてください。

この微妙な差が、「同じ音だけどなんか違う」不思議なニュアンスを生み出します。

ダブルピッキング風奏法のポイント2つ

2つポイントをあげました。

異弦同音のフレット差を意識する

1つ目が、隣の弦のどこに同じ音があるか(異弦同音)のフレット差を知ることです。

ある程度ギターが弾ける方なら把握していると思いますが、一応まとめました。

  • 2,3弦間は4フレット差(間が3フレット)
  • それ以外は5フレット差(間が4フレット)

2,3弦間は他の弦より、1フレット分幅が狭くて弾きやすいです。
最初は2弦、3弦の組み合わせで練習しましょう。

指弾きまたはハイブリッドピッキングを使う

指弾きはその名の通り、ピックではなく指だけで弾く奏法です。
アレン・ハインズは基本的に指弾きを使います。

ハイブリッドピッキングはピックと中指、もしくはそれ以外の指を使う奏法です。

フュージョンギタリストのTom Quayleは、ハイブリッドピッキングで有名ですね。

同じ音を弾くのが2回だけなら、オルタネイトやエコノミーピッキングでも大丈夫です。
アレン・ハインズはこの動画ではアップ→アップのエコノミーピッキングで弾いていますね。

記事最初の動画のように同じ音を何度も弾く場合は、オルタネイトやエコノミーピッキングでは弦移動が難しいです。

その他のダブルピッキング風奏法を使うギタリスト

最近の若手ギタリストは、この奏法を使う人が増えています。
特にフュージョンや、モダンプログレシーンのギタリストが多いです。

Tom Quayle

 

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イギリスのフュージョンギタリストです。
驚異的なスピードと、複雑なフレーズのレガートが特徴です。

IbanezやWamplerペダルからシグネイチャーを出したり、世界各地でクリニックをしたりと多岐に渡り活躍しています。

Joshua De La Victoria

Instagramを中心に知名度が上がっているギタリストです。
最近はIntervalsのアルバムにもフィーチャリングで参加していました。

ダブルピッキング風奏法はレガートの上昇・下降フレーズの合間に一瞬入れる、という使い方が多いです。

Joshua De La Victoriaはテクニックも素晴らしいのですが、あげている動画が大体変拍子なのがすごい・・・。
それも7/4とかじゃなく、11/16みたいな細かさなんです。

最近はAnimals As Leadersのトシン・アバシによるブランド、「Abasi Concepts」のデモ演奏もしています。

Giuseppe Gilardi 

Joshua De La Victoriaと同じくAbasi Conceptsのデモ演奏などをしています。

動画では曲のリフとして弾いていますが、ソロ中でも使っています。

ダブルピッキング風奏法で演奏にアクセントを

ダブルピッキング風奏法は何度も繰り返して印象付けたり、フレーズの合間に一瞬入れたりいろんな使い方ができます。

自分なりのアレンジをして演奏に取り入れてみてください。

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