現代最高峰のレガートギタリストが教えるギターレガート左手のコツ

  • 2021年8月16日
  • 2025年1月8日
  • etc
etc

レガートが速くならない。
無駄に力が入ってうまく動かせない。

こんなお悩みありませんか?

ボクもレガートを多用するスタイルなのでどうやったらもっと速く、楽にレガートが弾けるかを常に研究しています。

その中で現代最高峰のレガートギタリストとも言える、Tom Quayleが解説する左手のコツを発見しました。
これがとても役に立ったので解説します。

  • ギターレガートの左手のコツ
  • コツを実践するとレガートが上達する理由
  • 左手を上達させる練習方法

この記事はTom Quayleのこちらの動画を参考に解説しています。

ギターレガート左手の秘密は人差し指にあった

レガートを上達させる左手のコツ。

それは人差し指です。

こちらのフレーズを弾いてみてください。

1本弦レガートエクササイズ

このとき人差し指は、フレットにずっとついていますか?
もしずっとついてるなら、あなたのレガートはもっと上達します。

Tom Quayleのいうコツとは指が切り替わったら、人差し指は離すということです。
このフレーズで言えば、8フレットの中指をハンマリングした瞬間、7フレットの人差し指は離します。

伝統的な教えでは人差し指はつけとたまま、と教わりますよね。
しかし、Tom Quayleはより上手くレガートを弾きたいなら、それはおすすめしないと言っています。

詳しく理由を解説します。

ギターレガートで人差し指をつけていることの問題3つ

人差し指をつけておくことの問題を3つ解説します。

手が無駄に力む

人差し指をつけとくメリットは、人差し指が起点になるので力が入りやすいのだと思います。

しかし力が入りやすいということは、それだけ力んでいると言えますよね。
常に人差し指を固定する力がいるので、それだけ力むのは当然です。

Tom Quayleは、この力みが問題と言っています。

力むとそれだけ早い動きはしにくいですし、疲労、ミスにつながるからです。

無駄な動きが増える。

動画の7:10で、Tom Quayleは人差し指をつけていると、手の回転の動きが増えると言っています。

そしてこの回転は、レガートには必要ない動きとも言っています。

特に、より早いフレーズになると、必要ない動きは無駄にしかなりません。

人差し指をつけていると弦移動で遅れる

人差し指をつけっぱなしにしていると、弦移動のときに次の3つのステップが必要になります。

  1. 人差し指を引き離す
  2. 空中を移動する
  3. 次の弦に移動して着地する

これが先に人差し指を離しておくことで、一つの動作で済むとTom Quayleは言っています。

浮いてる指を次の弦に落とす。

これだけです。
「離す」を先にやってるのはわかるけど、「空中の移動」は?と思いますよね。

Tom Quayleが言うには、自然と浮いた指は勝手に引っ張られて下がるとのこと。
そんなバカな、と思うかもしれませんがこの感覚はやってみると確かにあります。

弦移動の直前に無理やり弦から引き離すので、意識して移動させなければいけないんですね。

弦移動の一瞬で全ての動作をする必要がない。
だから先に指を離しておく方が、弦移動がスムーズなんです。

検証:本当に力みは減る?

  • 6弦の5,7,9フレットに、人差し指、中指、小指を置いた状態
  • 人差し指・中指を離し、小指だけ6弦の9フレットに置いてる状態

この2つを、ギターをもって比べてみてください。

離してる方が、手の甲あたりにかかる力みが少ないですよね。
力みが少なければそれだけ早く動けますし、疲労やミスを減らせます。

実は、テクニカルプレイヤーの多くが実践していた

マーティンミラー、リックグラハムなどのテクニカルプレイヤーもこのテクニックを使用しています。

マーティン・ミラー、リックグラハムはどちらも現代を代表するテクニカルギタリストです。

マーティンミラーは、最初このテクニックををやってなかったそうです。
しかし今ではこのテクニックがレガートプレイの大きな助けになっていると話しています。

ギターレガートで、人差し指を離す練習を2つ紹介

ここまで人差し指を話すというやり方、メリットをお話ししました。
ですが意識しても、一度ついた癖はなかなか取れませんよね。

なので人差し指を話す癖を新たにつけるための2つの練習をご紹介します。

2つ目は結構難しいのでしばらくは1つ目の練習を続けて、慣れたら2つ目に挑戦してください。

人差し指を離す練習 1:一本弦での練習

最初にやってもらった、シンプルな一本弦の練習フレーズです。

1本弦レガートエクササイズ

このとき、スピードと正確さは気にしないで大丈夫です。

最初は人差し指がついていないことに、違和感があると思います。
なのでまずはゆっくり、何回も繰り返し、人差し指を離すことに慣れましょう。

人差し指を離す練習 2:スキッピング

2つ目の練習はマイナーペンタトニック上で、弦飛びをする練習です。

スキッピングエクササイズ

Tom Quayleはハイブリッドピッキングを使ってますが、普通にピッキングしても大丈夫です。
大事なのは左手の動きです。

これをうまく弾くには、人差し指を常にアクティブ=動かせる状態にしておく必要があるとTom Quayleは言います。

ある程度の速さになれば人差し指を残していると間に合わないので、自然と離せるようになりますよ。

人差し指はミュートに使ってる?問題ありません

人差し指の先でミュートをしているから離せない、という方もいるかもしれません。

それについてTom Quayleは、レガート中のミュートはほぼ右手ですることをお勧めしています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ノイズを消すだけでなく、レガートにミュートサウンドを混ぜて新しい音色を出す秘密テクについて解説しています。

最新情報をチェックしよう!