ギターレガート練習法:LAギタリストAllen Hindsの教え

  • 2021年8月12日
  • 2025年1月8日
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LAでトップクラスのギタリスト、Allen Hinds。

ダイナミクスコントロール、コードバリエーション、トーン、リズム。
どれも一級品なAllen Hindsですが、やっぱり一番は「レガート」ですよね。

そんな素晴らしいレガートプレイヤーのAllen Hindsが語る、レガート練習をする上での重要なポイント2つとエクササイズ3つを紹介します。

ボクもこの教えやエクササイズを参考に練習した結果、レガート力が鍛えられました。

レガートを鍛えたい、Allen Hindsnのような演奏がしたい方はぜひ最後までご覧ください。

  • Allen Hindsが語る、レガート練習のポイント2つ
  • Allen Hindsの、レガートエクササイズ3つ
  • さらにレガートを鍛えるための、Allen Hindsのおすすめ教材

Allen Hinds直伝、レガートを鍛える練習ポイント2つ

ボクはAllen Hindsの多くのレッスン動画を研究し、クリニックにも参加したことがあります。
これから解説する二つのポイントは、多くのレッスンやクリニックでAllen Hindsが常に言っていることです。

シンプルですが、とても大事なことなのでぜひチェックしてください。

レガート練習のポイント1:遅く弾く

レガートのレッスンやクリニックをすると、多くの生徒が速く弾きすぎてしまう
とAllen Hindsは話しています。

特に、フルピッキングでの速弾きをするようなギタリストに多いそう。
しかしレガートは、遅く弾く方が難しいんですね。

なので思いっきりスピードを遅くして、クリーントーンで一つ一つの音が綺麗になってるか確認するよう強く勧めています。

あれだけ速く弾けるAllen Hindsが言うからこそ、説得力がありますね。

ちなみにゆっくりでレガートを練習する、というのはTom Quayleも推奨しています。

二人の名レガートプレーヤーの教えですから、しっかり守りましょう。

レガート練習ポイント2:自分の音が歌っているか確認する

セッション・ギタリストの流儀」という本に、Allen Hindsのインタビューが載っています。

その中でAllen Hindsの印象的な言葉がありました。

「左手にほとんどのことを任せるんだ」p.28

引用元:シンコーミュージックスコア 編集部、『セッション・ギタリストの流儀』 シンコーミュージック、2020年2月29日、28頁

ほとんど、とはアーティキュレーション、フレーズのニュアンス付けを指すと思われる。と注釈が入っています。

セッション・ギタリストの流儀 をAmazonで見る

Allen Hindsにとってのレガートは、単に速く弾くための手段ではなく、音楽的な表現力のためだとこの言葉からわかりますね。
そのために強弱などアーティキュレーションを意識する=歌ってるか、を普段の練習から重視しています。

自分の演奏を録音することも、とても大事とAllen Hindsは言っていました。

一つ目の「遅く弾く」に比べると抽象的ですが、レガートに限らず全ての演奏で言える大事なことですよね。
こまめに録音して、自分のレガートがちゃんと歌ってるか確認してみましょう。

Allen Hindsのレガートエクササイズ3選

実際にAllen HIndsが紹介しているエクササイズを、3つ紹介します。
先に説明したポイント2つを意識しながら、それぞれのエクササイズに取り組んでください。

レガートエクササイズ1

1つ目はとてもシンプルでよくあるフレーズです。

レガートエクササイズ1

シンプルゆえにアーティキュレーションなど、細かいことに気を使う余裕があります。
まずはこのエクササイズで、基本的な指使いを覚えましょう。

レガートエクササイズ2

2つ目はさっきのフレーズをアレンジしたもの。

レガートエクササイズ2

1つの弦で弾いたら、同じモチーフを1本弦を飛ばして弾きます。

弦飛びがある分、さっきよりも左手のコントロールが難しくなりますね。
特に弦が変わった1音目は、雑になりやすいので注意してください。

このフレーズはこのまま早くすれば、十分リックとしてもかっこいいですね。

レガートエクササイズ3

次はもっと長いスケールシェイプを、レガートのみで弾き切ります

レガートエクササイズ3

Allen Hindsの実演、音の粒が揃いすぎですよね。

動画では、Allen Hindsは弦の変わり目もピッキングを入れていません。
ですが最初は難しいので、弦が変わるタイミングだけピッキングしてもいいと思います。

上昇も入れたバージョンも作りましたので、よければお使いください。

レガートエクササイズ3-2

さらにもっとエクササイズを知りたい方は、「セッション・ギタリストの流儀」もおすすめですよ。
ラリー・カールトン、リー・リトナー、マイケル・ランドウなどのインタビューがまとめられた本です。

Alen Hindsのインタビュー内にエクササイズフレーズ8個と、リックモチーフ5個がAllen Hindsの解説付きで載ってます。

ノン・ダイアトニックコード上のアプローチや、練習方法も解説してくれていて情報盛りだくさんです。
他のギタリストのインタビューでも、経歴・使用機材・練習・裏話など盛りだくさんでとても面白いですよ。

よりレガートを極めたいなら、Allen Hindsの「Legato Manifesto」

Allen Hindsが自身のHPで販売している、「Legato Manifesto」というビデオレッスンがあります。
練習アイデア、リックモチーフ、デモ演奏が30分ほどの動画にまとまったものです。

Legato Manifesto | Allen Hinds Official Page

少し前からセールをしていて2,000円ほどとお手頃です。
よりレガートを極めたい、Allen Hindsのリックを学びたい方はぜひ買ってみてください。

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