プロの秘密テク:Tom Quayleのミュート+ギターレガート

  • 2021年8月14日
  • 2025年1月8日
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Tom Quayleは今のギターシーンを代表する、レガートギタリストの代表とも言っても過言ではないですよね。
そんなTom Quayleの速く、複雑なライン以外にも個性的なテクニックがあるのを知っていますか?

それがレガート中の、パームミュート(ブリッジミュート)です。

実際にご覧ください。

流れるような滑らかなレガートに対し、パーカッシブでユニークなサウンドがかっこいいですよね。

今回はこの、パームミュートレガートテクニックについて解説します。

実際にTom Quayleが、どんなフレーズ上でこのテクニックを使ってるかもまとめました。

これを身につければ同じレガートフレーズでも、音色のバリエーションがつきます。
速さを求めがちなレガートに、表現の幅という武器をつけましょう。

Tom Quayle パームミュートレガートのやり方

パワーコードのパームミュートと、基本的には同じです。

ミュートのために当てる部分は、普通のパームミュートと同じ、右手手刀の部分です。
そして、弦移動のときにポイントがあります。

それは右手を転がすように、当てる箇所を変えていくこと。

動画を再生すると実演が見れます。

Tom Quayleはレガート時のミュートは右手優位?

ギターのミュートは、だいたいが右手と左手50%ずつの割合でやりますよね。

でもTom Quayleはレガート時のミュートは、右手優位だそうです。
なぜなら左手は、指板上を激しく動き回ってるから。

確かにあれだけ速く、複雑なフレーズを弾いていると、左手でミュートするのは難しそうですね。

では具体的に、どのように右手と左手のミュートを使い分けているのかを解説します。

Tom Quayle レガート時のミュートの使い分け解説

大きく、上昇フレーズと下降フレーズで分かれます。

使い分け① 上昇フレーズ

上昇フレーズは、基本的にパームミュートを使用しているようです。

上昇フレーズの場合、ハイ弦に移動していくので、ミュートしたいのはロー弦の方ですもんね。

使い分け② 下降フレーズ

下降フレーズでは、押さえてるフレットよりロー弦側はパームミュートハイ弦側は左手人差し指の腹を使うようです。

このときの右手は積極的にミュートするというより、上昇時に倒していった右手を戻していくというイメージが近いようです。

Tom Quayle パームミュートの使い方・フレーズ

パームミュートレガートの使い方を、2つ紹介します。

当て方を変えて、音色にバリエーションを出す。

右手をどれだけ強く当てるかで、ミュートのかかり方・音色が変わります。

Tom Quayleはこれを使い分けてフレーズによって、もしくは1つのフレーズ中に音色を変化させています。

実際のTom Quayleの演奏をご覧ください。

〜16:20くらいまでが実演です。

スキッピングフレーズと一緒に使う

Greg Howeのようなスキッピングフレーズで、ロー弦のみをミュートするとサウンドにメリハリがつきます。

Greg Howeはアメリカのロック・フュージョンギタリストです。
余談ですが、Tom QuayleはGreg Howeのファンらしい。

こちらも実際のTom Quayleの演奏を見てみましょう。

ロー弦ミュートのパーカッシブな音と、ハイ弦のオープンな音のコンビネーションがかっこいいですよね。

Tom Quayle パームミュートレガートの練習方法

まず第一に、ゆっくり練習するように、Tom Quayleは注意しています。

どの練習でも最初はゆっくりから、が基本ですよね。
特にレガートの練習では、ゆっくり練習することが大事という人が多い気がします。

こちらの記事でも、Allen Hindsが「レガートはゆっくり練習する」よう言っていると書きました。

練習フレーズは、3ノートパーストリングスのスケールなどシンプルなもので大丈夫です。
これを右手の動きに注意しながら上昇、下降を繰り返します。

注意する点は次の2つ。

  • 上昇では右手が回転(当てる部分を倒)しながら、弦を移動していくこと
  • 下降は逆向きに回転してく(戻していく)と同時に、ハイ弦は左手人差し指の腹でミュートすること

右手と左手の動きが、しっかりリンクさせるように注意してください。

パームミュートで表現豊かなレガートギタリストに

レガートというと、速くすることやフレーズばかりを練習しがちだと思います。

もちろんそれもかっこいいですが、どこまで速くしても個性につなげるのは難しいですよね。

パームミュートレガートはまだまだポピュラーじゃないテクニックです。
今身につければ、個性的なレガートプレイヤーになれるでしょう。

ただ速く弾けるだけじゃない、表現力のあるレガートギタリストを目指して、ぜひ練習してみてください。

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