- 複雑なスケール覚えても、なぞってるだけでかっこいいフレーズにならない。
- 縦向きにばかり弾いてしまう。
- 指頼りで、何度の音を弾いてるかわからない。
こんなお悩みありませんか?
ぼくも以前まで同じような悩みを抱えていました。
その理由は、こんな大きな形でスケールを覚えていたからです。
この記事ではこのような大きな形をボックスタイプと呼びます。
しかし今は全く違うアプローチを身につけ、以前よりもずっと自由に、たくさんのスケールを使いこなせるようになりました。
今回はそんな新しいスケールアプローチを解説します。
- 新しいスケールアプローチFormulaとは
- Formulaの考え方・アプローチ方法
- Formulaとボックスタイプのメリット・デメリット比較
凄腕ギタリストのスケール練習方法「Formula」
ボックスタイプよりも、自由度が高い新しいスケールアプローチ、それが「Formula」です。
フュージョンギタリストの、Tom Quayleのアプローチとして知りました。
Tom Quayleはイギリスのフュージョンギタリスト。凄腕ギタリストを集めた教則サイト「JTC」などでも活躍しています。
最初に言っておくと、最近よくある「5分でできる方法!」みたいなお手軽なものではありません。
このような簡単な方法は、短期的な満足と長期的な不満を生むとTom Quayleも言ってます。
なので習得に時間がかかることを覚悟してください。
ぼくはある程度弾けるようになるまで、2ヶ月ほどかかりました。
しかし身につければ、とても自由で音楽的なアドリブができるようになりますよ。
- ボックスタイプで練習してるが、アドリブに活かせない人
- 時間がかかっても、ちゃんと身になる練習がしたい人
- 運指に支配されず、自由にアドリブできるようになりたい人
Formulaは度数を重視するから自由で音楽的
その名の通り、スケールを構成度数・インターヴァルで覚えるアプローチです。
メジャースケールなら1,2,M3,4,5,6,M7。
リディアンなら1,2,M3,#4,5,6,M7となります。
音名でも形でもなく、度数で覚えるのがFormulaです。
そして覚えた度数を、Intervallic Functionで弾いていきます。
Intervallic Functionはルートとの位置関係で度数を把握する、指板把握法です。
詳しくはこちらで解説しています。
Formulaとボックスタイプのメリット・デメリット比較
Formulaとボックスタイプのメリット・デメリットを表にまとめました。
Formulaのデメリットとして、習得に時間がかかると書きました。
確かに最初は時間がかかります。
ですが自由なソロを弾けるようになるまでで考えると、ボックスタイプより早く音楽的なアドリブができると思います。
ボックスタイプは覚えてしまうのは簡単ですが、そこから抜け出すのにとても時間がかかるんですよね。
なのでぼくはボックスタイプより、Formulaをおすすめします。
Formulaは自由なアドリブに最も効果的な方法
- Formulaとは、度数でスケールを覚えるアプローチ
- 速弾きには不向き
- 運指に支配されず、自由で音楽的なアドリブがしやすい
- 習得まで時間はかかるが、それだけの価値がある
Formulaは確実に、もっと自由なアドリブの世界に連れていってくれるアプローチです。
さらにスケールの度数を把握することは、ソロだけでなくコードや他の理論にも使えます。
逆にいうとボックスタイプで練習していても、いずれは覚えなきゃいけないものです。
どうせ覚えるなら、最初からFormulaのアプローチを学んでおいた方が二度手間になりません。
時間をかけて身につける価値がありますので、ぜひチャレンジしてみてください。