Tom Quayleyというフュージョンギタリストがリリースしているアプリ「Solo」を知ってますか?
コードトーン、指板把握練習に特化したアプリで、それほしかった!って機能が満載でめちゃくちゃ練習が捗ります。
ジャズなどコードに沿ったソロがなかなか上達しない、と悩んでる方は使わないと損ですよ。
- Solo アプリの概要
- Soloでできること
- Soloのちょっと惜しいところ
- 実際に使った感想
Solo - Fretboard Visualization アプリの概要
「Solo - Fretboard Visualization」は、Tom QuayleとDavid Beebeeの二人のギタリストが開発したアプリです。
コードトーン練習に特化しており、主にジャズスタンダード曲を使用して練習できます。
価格
iOS版は1,840円。
Android版は2,220円です。
*記事執筆時点の価格です。
対応機種
iOS版は以下の4つ。
- Mac(M1チップ搭載)
- iPhone(iOS 13.0以降)
- iPad(iPadOS 13.0以降)
- iPod touch(iOS 13.0以降)
Android版は8.0以上です。
*記事執筆時点の確認です。
Soloでできること・機能
Soloでできること、主な機能を紹介していきます。
ジャズスタンダード中心に、80種類ものコード進行が見れる
なんと80種類ものコード進行がストックされています。
Autumn LeavesやTake the A-Train、Giant Stepsなどジャズスタンダードが中心。
Jimi Progression(ジミヘン風)やBasic Blues Progressionなど一部ジャズ以外もあります。
*音は流れません。あくまでコード進行が流れて表示されるだけです。
バッキングトラックと一緒に練習する方法もあるので、あとで解説します。
各コードの構成度数を表示
コード進行の表示と一緒に、各コードの構成度数が表示されます。
音名ではなく度数です。
例えばCM7なら「C,E,G,B」ではなく「1,3,5,7」となります。
ここが「Intervallic Function」を使うTom Quayleらしい設計ですね。
Intervallic Functionは、ルートとの位置関係でコードトーンを把握する方法です。
詳しくはこちらで解説しています。
さらに度数が表示されるだけでなく、表示のカスタマイズも可能。
具体的には次の二つが変更できます。
- 度数をどこまで表示するか。
(ルートのみ、3和音、4和音、テンションノートまでなど) - 度数表示の順番を3種類から選べる
(1→3→5→7のように順に上がる、反対に下がる、ランダム)
音に反応し、正しい音を弾いてるか判定
マイクが音を拾い、正しい音を弾いてるか判定してくれます。
正しいと判定されると数字が黒くなります。
全て正しい音を弾いたら、次のコードに移動するシステム。
音感トレーニング
ギターだけでなく声にも反応するので、次のような音感トレーニングにも使えます。
詳しいトレーニング方法は、アプリのチュートリアルをご覧ください。
キー変更
全ての曲を12キーで変更できます
オーディオインターフェースなどと接続可能
内臓マイクでやってると、雑音に反応してしまうこともしばしば。
別途変換コネクタが必要ですが、USBでオーディオインターフェースとも接続できます。
- ギターの音しか拾わなくなるので反応速度が上がる
- 外部の音に反応しなくなるので、YouTubeなどバッキングトラックを流せる
- アンシミュの音で練習できる
練習しきれないほどのスケール練習プログラムも用意
曲練習とは別に、スケール練習用のプログラムも用意されています。
基本的な使用方法は曲練習と同じです。
これが、驚くほどスケールの種類が豊富なんです。
- ペンタトニック、メジャースケールなど基本的なもの
- ドリアンなど基本的なモード
- リディアンドミナントなどメロディックマイナー系・ハーモニックマイナー系のモード
- ビバップドリアンなど変わったもの
とりあえずスケールの種類はこれ以上いらないくらい豊富です。
もはやレッスン?充実したチュートリアル
Soloの使い方はもちろん、「無償レッスン」と言えるくらいの充実した内容も盛り込まれています。
Tom QuayleのIntervallic Functionや、Soloを使った練習アイデアなど、これだけでアプリの値段分はあるくらいです。
Soloの少し残念なところ
ベタ褒めしてきましたが、少しだけ残念なところもあります。
音が流れない
Soloアプリ自体からは音楽は流れません。
曲練習でも、コード進行と度数が表示されるだけ。
なのでiReal Proのような、バッキングトラックアプリとは違います。
音に反応する機能があるので、しょうがないですね。
先に解説したインターフェースと繋ぐことで、外部のバッキングトラックを流して練習できます。
英語表記のみ
アプリの使用自体は、直感的にできるので問題ありません。
ただチュートリアルが、英語を多少聞き取れないと厳しいです。
せっかくいいレッスンがついてるので、全部吸収したいですよね。
こればかりは英語を勉強するしかありません・・・。
使ってみた感想
ぼくは間違いなく買ってよかったです。
個人的には3,000〜4,000円くらいでも、買う価値あると思います。
ぜひ使ってみてください。